旅に出るので今週日曜の更新はありません。番組自体見られるのは来週の金曜になりそう。盛り上がってるのにー。って毎週盛り上がってるけど。 戻ってきたらまたごひいきに!
合戦だ合戦だ! って、私そんな好戦的でもチャンバラマニアでもないはずなんですけど。なにしろ闇の上方暮らしが長かったもんでもー、小田原の空が見えただけで解放された気持ち。実際に剣を交える場面はほとんどなく、しかし人々が少しづつ異なる目的のもと…
会話劇大好きな脚本家が45分まるまる使って法廷ドラマにしちゃったらどうしよう、と若干恐れて(もしくは楽しみにして?)いたけども、劇中時間はきわめてストイックに経過しました。弁論もたっぷり描きつつ、結局裁定を決めるのは弁論の優劣ではなくその場…
このサブタイトル、てっきり合戦が始まるのかと思ったら。いやドラマ中で念入りに、言葉で行う戦が始まるんだと説明されてはいたけれど、その論戦が合戦につながって「戦端」なんだと思っていたら、論戦自体の戦端で今日の回が終わるとは。 てことで、今日は…
秀吉を寧さんはこわくないんだろうなと書いたとたんにご本人の表明があったので修正しておく。秀吉のこわさを寧さんはよく知ってて、でもどうやら、そこに男としての魅力を感じてるようだ。 それって結局こわくはないんじゃんて気もするけど。ただ、ありがち…
ひとつ意外に思ったのは、秀吉が信繁の「蔵になど入ってない」という弁明を信じていたこと。てっきり、嘘とうすうす知ったうえで茶々の気晴らしにあてがってやってるのかと思っていた。 これまでの秀吉の政治的な采配から考えればそのくらいの腹芸はありだろ…
少しずつ少しずつ、父上の心が折られてゆく回だった。前回までの道筋や予告編で予想されてはいたけれど、むしろ予告はミスリードを誘っていて違う展開があるかも?なんて期待もしたのに、きわめて順当につらい回になりました。嗚呼。 前回までで、上洛を渋り…
信繁が知恵フル回転で窮地を脱するところが見られるのだろう、と思っていたら、窮地のほうから自発的に消えてった! ていうか三成さん的に言うなら「窮地だと思ってたのはおまえら(信繁と視聴者)だけだ」ってことか。先週ラストのお手振り茶々とか、なにか…
ああ恐ろしや。日曜夜、新たな一週間に備え英気を養うひとときになんでこんな肝の縮むドラマを見ねばならんのか。帯を選んだのが自分ではないと見抜かれて関白殿下が声を荒げるところから恐ろしくってもう。愛すべき酒飲みと思われた清正は忠誠心の出しかた…
第14回のあとに「この豊臣があの徳川に滅ぼされるのは、新しい価値観が旧来の(ラブリーではあるけど)武家に潰されるようでちょっとやるせない」と思ったのは、あくまで秀吉のキャラが見えてない段階だったからだよなーと。落ち着きのないお茶目なおっさん…
オープニングで初登場の有名どころの名がぞろぞろ出てきて、これさばききれんの!?となったんですが。いやーさばきましたねえ・・・45分によくもこれだけ盛り込んだこと。 まずは、ちまたでは大天使とも評される景勝さんの翼をもがれたさまよ。身の丈に合わ…
先週、予告編(というか今後の展開おひろめ)で舞台ががらっと華やかに変わるところを見せられて、妻を死なせた悲しみからどうやってこの華やかさにもってくんだろう?とおおいに気になっていた。ら、越後から大坂に向かう道中の時間経過がそのまま信繁の気…
聡明だったはずの梅ちゃんが無謀といえる形で死を迎えたことについて、(私の観測範囲の)世間でも衝撃と議論を呼んでいる。曰く、説明に必要な場面が編集でカットされたのでないかとか、六文銭の子供は死の使いだったのでないかとか。 たしかに少し説明が足…
「・・・悲劇が降りかかる気配だけども、そんなフラグを立てるだけ立てといて全部ぶん投げるのがこのドラマなのだった」って書けるかなと思っていたらー! もう、でも、一度はせっかく死地を脱した梅ちゃんが結局死地へ戻っていってしまったの、まるでタイム…
これまで、食うか食われるかの争いをあっけらかんとしかし殺伐と描いてきたこのドラマ、今回は少しばかりのんびりしたトーンになった。最近の大河ドラマみたいって思いました(嫌味か) 信長登場の回で私、これから主人公がこの英傑に気に入られて胸襟を開い…
予告編ですでに信繁の涙の場面は明かされていたので、どういう理由の涙だろう?と一週間考えていた。おそらく討ち取られる室賀さんの、いまわの際になにか泣かせる展開があるのか? もしくは室賀さん以外の誰かに危害が及ぶのか、考えたくないけど梅ちゃんの…
兄の武器は一歩も引かぬ意志、弟のそれは相手の信条に寄り添って語る機転。それぞれを手に徳川・上杉と渡り合い、頼もしくも一人前の道を歩みはじめる回となった。後ろに控える父はあくまで囲碁盤に向かい局面を通して大局を語る、なんて、まるで中国の仙人…
www.bbc.com1月3日がお誕生日で実に90歳を迎えられて、そんな大きな節目にしてはあまり動きが伝えられないなあ、と、なんとなく寂しさの予感を抱いてはいました。サー・ジョージがどんなことを成した人で私がどんな人だと思ってるかについては、このブログの…
人様の感想を見ていたら「昌幸にとって大名といえば信玄公のことだから自身がなろうという考えに及ばなかった。あんなに策を巡らせながらもう存在しない人を玉座につけようとしている」といった表現を目にして(細部は正確でない、すいません)ふおお、ふお…
前回「家康かわいいけど昌幸父さんの夢を潰しそうでやっぱこわいわー」と〆てから世間の評判を見たら、「昌幸のわるだくみを阻止できるのは家康様だけ!」みたいになっててあいかわらず逆張りの星のもと生まれたらしい私です! いやまあそっちの気持ちもわか…
嘘ばっかりついてるのは一貫していても、第6回ラストの前と後では嘘の拠って立つところが違うのだ、と昌幸父さんについて世界でただ一人述べ続けてきた私ですが(そうなのか)ほら見ろ!と世界に向けて胸を張りたい所存でございます。誰かの後ろにつくための…
「出陣じゃ!」と当主が叫んだわりにあっさり戦自体は終って、予告から予想したよりずっと地味な回だった。地味と言って聞こえが悪ければ次回以降への布石の回と言うべきか。布石だから、ふらっと一場面だけ作兵衛・梅兄妹が出てきたのにも今後への意味があ…
真田昌幸が叫ぶ「大博打の始まりじゃ!」。予告や番宣にもこの場面はしばしば使われ、しばしば「あんたいっつも大博打やないかい」と視聴者(含む私)につっこまれていた。が、いざ見てみればこの大博打、これまでの博打とは性質が違うのだった。 どの強い者…
今期大河、好評とともに「三谷ドラマならではの軽妙さ」といった声がたびたび聞こえてくるが、繰り返して申し訳ないが私は今期の軽妙さ、いつもの三谷ドラマとはすこし毛色が違うと思っている。 私の考える三谷ドラマの軽妙さは、たとえば戦国の世が舞台であ…
先月。いつものようにだらだらツイッターを眺めていたら「デヴィッド・ボウイ死去」という文章が目に飛び込んできて、なんだそれは?とぼんやりしたのだった。なんか、文法がおかしい気がした。 断っておくと私はボウイのファンというような立場ではなく、い…
戦国時代のドラマにおいて、織田信長を物語の中心ではないけれど傑出した人物として描きたいとき、あえて人の姿で登場はさせずに影響力の結果だけを見せる、というやりかたがしばしばある。想像がかき立てられて好きな手法なんだけど、今日は信長が人の姿で…
父は対立者を欺くためにまず我が息子を欺き、対立者の側も一枚岩ではない。そして新支配者は被支配地を掌握するため旧支配者を手厚く葬ると述べる。サブタイトルどおり策略づくしの45分、あっというまに過ぎた。 ほんと題材が違うのにいちいち比べるのもあれ…
前回の記事から1週間たっているように見えますが実際は3分しかたっていません。つまり17日にまとめて書きだしたのであって、長らく140字以上の文を書いてなかった身には堪えますので今日のぶんはふんわりと、目を引く人物についてなど。 弟と対照的に慎重実…
どうやらホームドラマである。あるんであるが、ひとつ間違うとそのホーム成員皆殺しになりかねない環境下でのドラマである。ちょいちょい挟まるコミカルな場面が、むしろ「人間そんなに緊張の中でだけ生きていけないよね、緊張が高まるほどおちゃらけたりす…
先日貼った美麗ジョージ・マーティン氏のピアノ協奏曲は、「他のアーティストが演じるレノン・マッカートニーナンバー」という音楽番組のオープニングだったわけですが、そこから一曲ご紹介したい。スコットランドが生んだ偉大の上にも偉大がつくソウルシン…