渾身猫パンチ

書きたいときだけ息を吹き返す間欠泉

2004-01-01から1年間の記事一覧

まとめるつもりなんざありゃしねえ

まあいろいろぶつぶつ言ってきた私のような人間も、買うのさ完全版DVD。「どんな人物にも救いが用意されている世界」と「リアリティ」との間には地味に決定的に相容れない構図が存在しそうな気がしながらも、悪いか、すべての娯楽は人を幸せにするためにある…

おかしいなあ

今日の夜はどうしてこんなにのっぺりと長いのか。音楽は聴きなれた三拍子なのに(サントラプレイ中)どうして語るべき映像も台詞も今夜はないのか。のっぺりした夜が鈍重に過ぎて、仕事が待つ月曜の朝へただつながっていく。おかしいなあ。おかしいなあ。

第49回つけたし

かつてこんなにドラマの最終回を楽しみに、同時に戦々恐々と待ったことがあったでしょうか。前者の理由は言わずもがなとして、後者はまあ大きな声じゃ言えないが喀血で花びらキラキラ〜とか、日本刀で弾丸カキーンとか、そういったことでな。 で、結論は一応…

新選組! ←か?

なんかスマスマ見てたらー、慎吾ちゃんが局長に扮してコントやってましたー。 おのれ局長の名を騙る不届き者! 天に代わって成敗してくれる!って感じ(はぁと)。

第49回 愛しき友よ

局長が喋っていた記憶がほとんどない。有馬の説得を退けた場面を最後に、彼はずっと目だけで語る人になった気がする。「(コルクを)持っていてはいけませんか」とか「髭をあたってください」とか、ああ捨助への「新選組の名を騙るとは!」もあったけど、ど…

第48回つけたし

うろ覚えで申し訳ないが、司馬遼先生の「燃えよ剣」では確か、投降しようとする近藤が引き止める土方に「京での自分は本当の自分ではなかったような気がする、もう好きにやらせてくれ」と微笑むんだったよね。あれはあれで、すごく美しい場面だったと思う。…

第48回 流山

毎回毎回あからさまに贔屓のキャラクターに論考が偏りつつ、一応「論考」たらんと体裁を整えてきたこの感想文。もう終りも近い。いっぺんぐらい、体裁をふっとばして頭の沸いたただの主観だけの文章で始めてもいいよね。 局長きれいだったなあ。ああ。読みの…

第47回 再会

犬、人間になる。感情を育ててしまったがゆえに斬るのが怖くなった男が、45回で斬りまくるという形で感情を暴発させて、今日は感情をとうとう言葉にした。江戸からの仲間は土方と沖田だけになってしまった(そして沖田は戦線を共にはできない)と嘆くご主人…

第46回 東へ

捨助がなんだか男らしいよ! 自立してるよ! 勝先生最高だよ! 「オカエリ、ナサレマセ」だけで笑っちゃったよ! 一大事の場面だってのに笑いっぱなしで見たよ! 歳三のあれはどうなの!? ヤマコーのキャラに「あり」だからって土方のキャラにも「あり」でい…

第45回その他つけたし

再放送を見たら、源さん死んじゃったショックで自分がやたらいろんなディテールを忘れていたことに驚いた。ていうか14日って「錦の御旗トリオ素敵」と「源さん死んじゃったー」しか書いてないし。まあ、つけたしても全然有意義な内容にはならないと思うんだ…

第45回 源さん、死す

今日の主題にはなかなか触れたくないのだ。だから遠回りして始めよう。第43回感想で薩長の作ろうとする世を、新しい世などではないと言い切った局長に快哉を叫んだ私だが、もちろんそれだからって薩長=極悪人とは思っていない。新しいことがすべて良いとも…

第44回 局長襲撃

「次回『源さん、死す』ご期待ください。」そんなの期待したいかー! やだーやだー! ここのところのサブタイトルの中でも、叫びたくなること群を抜く次回予告でした。 今日はすごく局長が出ずっぱりだった気がする。最近よく言われているとおり、やっぱり人…

第43回 決戦、油小路

脚本家はきっとわかってつけているはずだが、どうよこのサブタイトル。決戦!て、そんなとこでやってる場合じゃないだろうと。相手が違うだろうと。 局長は相変わらず詰めが甘い。懐柔したらしたで、アフターケアまできちんとしないとさ。あの状況で伊東先生…

第42回 龍馬暗殺

最初のころに比べてサブタイトルが大変ストレートになったのが唯一の視聴率てこ入れ策か?と囁かれる今期大河。さて今回の暗殺犯、ミステリー仕立ての予告などで煽りつつも、蓋を開ければとても順当な黒幕と実行犯であった。左之助に疑いがかけられた理由も…

鳴かぬなら

ころしてしまえとか鳴かしてみしょうとかいうあれは、まだ日本人の一般常識で通用するんだろうか? よく知らないが、まあ織田さんとか豊臣さんが本当に詠んだんではないんだと思うんだが、中の七文字でそれぞれのパーソナリティを表そうって軽薄なノリがけっ…

第41回 観柳斎、転落

な、なんだなんだ面白いじゃないか今週ー。観柳斎、屯所で気まずくなった次の場面でもう脱走者として見つかってるよ! 龍馬さんはその前振りのためだけに駆り出されたのかと思ったら、どっこい歴史のために奔走してるよ! で、そのどっちを永倉その他のおっ…

誰も言わないことだが

谷原章介の顔の部品の配置は、筧利夫に似ている。数年前、男性ファッション誌の表紙を見て「嘘だ筧がこんなに美形でスタイルいいわけがない」と思ったらやっぱり人違いで、でも目つきとか口の引き結び方にどうしても面影を感じて気味が悪かった(失礼な←どっ…

第40回 平助の旅立ち

慶喜の長州征伐宣言きたー! 宣言撤回きたー! 孝明帝崩御きたー! 今回の歴史話終了。所要時間、約3分。 何をいまさらと言われるかもしれないが、あれだな、今年の大河は、「歴史の片隅で翻弄されながら生きる市井の無名の人々の物語」だったのかもしれない…

第39回 将軍、死す

タイトルはそうだけど中身は悩める青少年譚。を中心に、試衛館組の現在の立ち位置をいっぺんおさらいするような回だったと思う。落日編の幕開けを、まだ中空に留まっている太陽から始めるんだなー。あー。 悩める青少年その一、近藤周平。彼の悲しみについて…

第38回 ある隊士の切腹

だーから言ったじゃーん。誰か土方に麻酔銃撃って強制休養させとけって! 自分で自分が止められなくなってるよこの人は。「それは俺の役目じゃねえ」って、あんなザル法度作っといてそりゃないでしょう。運用する人間がさじ加減を決められないザル法なんて何…

第37回 薩長同盟締結!

いや本当にどうしたことか、前回に引き続き新選組がちゃんと仕事をしているように見える(びっくりするなよ)。あと二ヶ月早くこういう姿が拝めていれば、山南騒動ももう少し腹を立てずに見ていられたような気がするんだけど、って山南さんの退場あっての今…

第36回 対決見廻組!

しかしここ数回の、オープニングテーマ前の場面(アヴァンタイトルっていうらしいですね)はやたら大掛かりだなあ。制作費の二割くらいはつっこんでるんじゃないかと思える。あるいは、本編のロケが少ない鬱憤(?)をここで晴らしているのか…… そしてまた、…

第35回 さらば壬生村

津波、空気読め。 画面がL字形にカットされるのが、こんなに集中をそぐとは思わなかった。せっかくの区切りの回だったのになー。ってまあ、最近はどの回もおろそかにはできないんだけれども。 外ではいよいよ新しい世の中に向けて皆がばたばたし始め、新選組…

第34回 寺田屋大騒動

山南さんのテロップが(回想)じゃないよ! 撮り下ろし場面だよ! そしてそれは切腹に立ち会えなかった平助の語りで、あのときいなかった人がそうして泣いてくれたことで、見ているこちらの一週間の喪も明ける作りになっているのだった。こういう言い方はや…

第33回さらに雑感

途中参加にしてさすがの注目を誇るほぼ日テレビガイドを読んでいまさら発見する。山南さんが逃げない理由として「ガキっぽい法度に対する抗議」があるのではないか……あーしまった、そっちは深く考えてなかった。「新参者の葛山にはさっさと腹を切らせて、自…

第33回つけたし

山南を演ずる堺雅人がその死について「すごい人だった、いい人だったと感傷的になりすぎず、かといって、死ぬべき人間としてないがしろにもしない」(ステラより)と語っていた意味が、今になってもう少しわかったような気がする。気がするだけだけど。 そう…

第33回 友の死

私の頭が悪いのか。どうして山南さんが死ななきゃいけないのか、今に至ってもやっぱりわからない。いや、劇中でもわからない人だらけだったか。つまり私は隊士レベルってことか(その発言は不遜なのか失礼なのか)。 思い出すのは芹沢粛清時に書いた「自分の…

バンドの要とはボーカルでもギターでもなく

ドラムだと折に触れ思うんですよ。リズムを制する者がバンドの色を決める。そして実質的な支配者だからこそ、ドラマーは支配者っぽくない人のほうがいい。みんなに一見おまけのように扱われていて、実は一番メンバーの心のよりどころになっている人。ついで…

第32回 山南脱走

「いまは山南が頼りなんだ」先生! 全然そういうふうには見えません! 少なくとも山南さんには伝わってないと思います! もう誰か、あの馬鹿男に麻酔銃でも撃って一週間くらい強制休養させてから「話し方教室」に放り込んでやってはどうか。いつまで自分の人…

第31回 江戸へ帰る

近藤と永倉じゃあねえ。お世話になった皆さんに京みやげなんて、気の利いたことも思いつかないだろうなあ。って大目に見てやってたら、ちゃっかり奥さんにだけ買ってきやがってたか。でも夫婦の抱擁が心温まったので許す。ていうか本当にくそかわいいなこの…