渾身猫パンチ

書きたいときだけ息を吹き返す間欠泉

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大河ドラマ「真田丸」第8回「調略」

嘘ばっかりついてるのは一貫していても、第6回ラストの前と後では嘘の拠って立つところが違うのだ、と昌幸父さんについて世界でただ一人述べ続けてきた私ですが(そうなのか)ほら見ろ!と世界に向けて胸を張りたい所存でございます。誰かの後ろにつくための…

大河ドラマ「真田丸」第7回「奪回」

「出陣じゃ!」と当主が叫んだわりにあっさり戦自体は終って、予告から予想したよりずっと地味な回だった。地味と言って聞こえが悪ければ次回以降への布石の回と言うべきか。布石だから、ふらっと一場面だけ作兵衛・梅兄妹が出てきたのにも今後への意味があ…

大河ドラマ「真田丸」第6回「迷走」

真田昌幸が叫ぶ「大博打の始まりじゃ!」。予告や番宣にもこの場面はしばしば使われ、しばしば「あんたいっつも大博打やないかい」と視聴者(含む私)につっこまれていた。が、いざ見てみればこの大博打、これまでの博打とは性質が違うのだった。 どの強い者…

大河ドラマ「真田丸」第5回「窮地」

今期大河、好評とともに「三谷ドラマならではの軽妙さ」といった声がたびたび聞こえてくるが、繰り返して申し訳ないが私は今期の軽妙さ、いつもの三谷ドラマとはすこし毛色が違うと思っている。 私の考える三谷ドラマの軽妙さは、たとえば戦国の世が舞台であ…

「追悼」ならまだしも違和感がなくて

先月。いつものようにだらだらツイッターを眺めていたら「デヴィッド・ボウイ死去」という文章が目に飛び込んできて、なんだそれは?とぼんやりしたのだった。なんか、文法がおかしい気がした。 断っておくと私はボウイのファンというような立場ではなく、い…

大河ドラマ「真田丸」第4回「挑戦」

戦国時代のドラマにおいて、織田信長を物語の中心ではないけれど傑出した人物として描きたいとき、あえて人の姿で登場はさせずに影響力の結果だけを見せる、というやりかたがしばしばある。想像がかき立てられて好きな手法なんだけど、今日は信長が人の姿で…