渾身猫パンチ

書きたいときだけ息を吹き返す間欠泉

新選組!

第27回 直前、池田屋事件

鬼になっても、近藤さんはやっぱり悩んでいた。ああ、またなんかみんなに言われるかなー頼りがいがないとか、うじうじするなとか(被害妄想)。しかし私は断固支持するぞ。だって今日の平助との会話でじーんとしちゃったからな。悩む人じゃなかったら、平助…

第26回 局長近藤勇

不思議な感じであるな。なんか、先週までとは全然違うドラマを見ているような気がする。手紙を使った駆け足方式のせいもあるんだろうけれども。んー…大河ドラマみたいっていうか。(大河ドラマなんだよ) いや、先週までは見ている自分の気持ちが、かなり登…

第25回つけたし

1テーマ語ったところで力尽きた即日感想。なにやら力んで語っているが、「部屋の片付けはちゃんとしないと自分に返ってくるなあ」が視聴時最初の感想だった人とは思えませんね。 あと芹沢征伐の映像を見ながら思い出してしょうがなかったのが、去年の今頃、…

第25回 新選組誕生

ああそうかと、最後の最後に腑に落ちた。「俺は鬼になった」という言葉の意味がだ。 私の理解力のなさがなせる業なんだろうが、途中でこの台詞が出てきたとき、いまひとつ劇的な転換だと感じなかった。やっぱり芹沢の用意した台詞に乗っかっただけじゃないの…

第24回つけたし

再放送を見たら、あんまり副長さんズの一直線っぷりが気にならなくなった。慣れてきたか? それとも「土方=過保護ママ」というキーワードをとりあえず忘れて、あれはあれで身を立てようと必死な若者なんだと思って見たからか? でも、これはよそで言って評…

第24回 避けては通れぬ道

とうとう、24回まで近藤先生は手を汚さない男として来ることになったけれども、あと一回でどうひっくり返すのかな。周りが(芹沢までが…)お膳立てを整えてしまってあとはなし崩し、って印象にならないように持ってけるのか。まあ、拝見いたします。 竜馬さ…

第23回 政変、八月十八日

派手に悪行を働いていた前回ではなく、そりゃ暢気に休みはとったけれど、一応筆頭局長らしい振舞いもした今回に粛清を決められてしまう芹沢が哀れっちゃあ哀れである。なんか、悪人だから成敗されるのではなく、このやる気のないおっさんを戴いていても俺達…

第22回つけたし

よくできていた話は後になるほどやっぱり語りたくなってくる。又三郎はん、夢を語っていたときよりも、すっころんでへらへら笑っている姿がもっと切なかった。苛立っている鴨の目から見るとそれがウザいのもよくわかって、それだけに哀しかった。「殺したい…

第22回 屋根の上の鴨

ああ、今週は面白かった。よくできてた。よくできてたのであんまり言うこともないような、そんな回だったー。 でも一言言うか。鴨、焼き打ちくらい自力で思い立て。 二たび、でも。20回からこっちの、「俺は馬鹿で短気で」とぶちまけてしまったあとの芹沢は…

第21回その他つけたし

自己ツッコミ。熊太郎じゃないよ熊次郎だよ。ちょっとキャラクター商品ぽい間違いに。 「俺はこっちで死ぬ覚悟でいる。あんたにも覚悟を決めてもらう」だいたいわかっていたことではあるが、おつねちゃん、あなたの最大の敵は深雪太夫でも浪士組に誘った山南…

第21回 どっこい事件

冷静に考えると、自分が京に残る筋道を通すために上様に残留をお願いするって、忠義者なんだか態度がでかいんだかわからんな。真顔で思いつくあたりがさすが近藤先生ではある。 その件はまあいいんだが、今日はちょっと文句言いたいぞー。展開に。一言で言う…

第20回 鴨を酔わすな

六畳と八畳が四部屋ずつならあわせて五十六畳。五十人なら1.1畳ちょっとだね、と山南さんの最初の台詞のあとすぐ計算していた私も壬生浪士組に入れてもらえますか? と、リクルート班のエピソードにはたいへん心和みつつ(山南さんの「採用です!」が山南史…

第19回 通夜の日に

うひゃあ。日曜8時のNHKであんなもの流していいんでしょうか。あんなものってもちろんあれです、鴨さんとお梅さんの。耳掃除の時点で既にご家庭に気まずい沈黙間違いなしのエロさが撒き散らされていましたが、耳ー、首ー(動転のため文章が乱れております、…

第18回 初出動! 壬生浪士

いやあ、久々にまったりとした回であった。ここのところぎゅうぎゅうに内容の濃い回が続いていたので、こんな週がたまにあってくれたほうがほっとする。フォローでなく。 まあそれはそれとして、勇さんの苦悩は(リアルでも劇中でも)一週間ですっかり過去の…

第17回つけたし

やっぱりなー、殿内に「殺される理由なんか何一つなかった」とは私は思えんのだよなー。殺されるには可哀想すぎる人だとは思う。でも、そういう人でもやり方がまずければ殺される理由ができてしまう。とくにこのときは、そういう世の中だったんじゃないか。…

第17回 はじまりの死

ゲーテ曰く、世の中の悲劇の大部分は悪意と奸策からではなく、誤解と怠慢から起こる。偉そに始めてみましたが、たまたま読んだ「若きウェルテルの悩み」にあった一文があまりにも頷けたので、今でも覚えてるだけなんですけど。ほんとにね。ほんとにそうです…

第16回つけたし

あちこちの感想を見て、なるほど人は同じものを見て、違うことを考えるなあとまた象山先生の言を思う。「動きのない回だった」「つなぎだった」という意見をちらほら読んだが、旅先で宙ぶらりんに過ごしていた大所帯の行き先が決まった回だぞ? それが動きで…

第16回 一筆啓上、つね様

最初に言いたい。あの、ニュース速報のテロップというのはどうにかならんのだろうか。せめて数秒、番組のタイトルと、各回のタイトルが出る間だけは待てないものか。いや飛行機が落ちたとか、大事件の犯人が捕まったとかならしょうがない。選挙結果だよ。数…

第15回 行くか、残るか

んが。穿ち過ぎでしたか、わたくし。すなおに、水戸学どっぷりの鴨は天子様と聞いて「異議なし!」の条件反射→しかし自分を誰かが欺くのは許せないので新見を通じて佐々木にチクる(あるいは、新見の判断を事後承諾)と見ておけばよかったですか。山南さんが…

今期大河の土方について

その人となりを形容するうまい言葉を探し続けていた我々(誰?)ですが、このたび満足のいく結論をみましたのでご報告いたします。 「かっちゃんヲタ」 ホモでもないのになんでそこまでかっちゃんが好きか、歳三。しかしヲタに(第三者の納得できる)理由は…

第14回つけたし

解決されない部分の落とし前が気がかりで、先日の感想はずいぶん短くなってしまった。でも、あの、嬉しいですよ。一話見て「Aという人物はaな性格なんだなー」と思っていたら、次の話では「お、bの一面もあるぞ? というよりcな思惑から全部来てることか?」…

第14回 京へ到着

どうした『新選組!』! 大河ドラマみたいだぞ!(主役が出てないところだけ) というわけで、浪士組分裂に向けて地鳴りを響かせて(主役を置いて)動き出した今回。前回要人たちに三連発で名前を覚えてもらった近藤先生だが、えーと、全体的にはまだ、鴨の…

第13回つけたし

昨日書いた「かっこ悪いのに「格」では負けていない」。ちゃんとかっこ悪かったことも重要なのである。負けないことに力点置きすぎてかっこ悪くなれない二枚目俳優では困るのだ、ここでは。 川から汲んできた水だと言う土方に「よくわかったな」と返す新見。…

第13回 芹沢鴨、爆発

粕谷さん、ありがとう。私のかぼそい推測の糸を野太い説明台詞で包んでくれて。というわけで「芹沢、実は策士」説にも望みが出てまいりました。おめでとう(何が) あー、すっごく面白かったんですけど、いまだかつてここまで総務・庶務の仕事にスポットを当…

第12回つけたし

一日経った今になっても、今回は芹沢より土方のほうがよっぽど悪人だった気がしてしょうがない。一番の違いは、「人を裏切る」という要素の有無かとも思う。捨助の(迷惑だが一途っちゃ一途な)気持ちを利用して踏みにじった土方と、基本的に気に喰わないこ…

第12回 西へ!

お見事! 珍しくもストレートな賛辞で始めてみた。別にびっくりマーク3点セットでまとめたわけではなく。 近藤をワンノブ浪士としか思わず役も与えない清河、それでは近藤の体面が立たないと一計を案じて金を渡す土方、その金が入ったおかげで佐々木只三郎…

第11回 母上行ってきます

ふむ。今日は「つなぎ」の回だったなー。物語自体にはあまり動きがなかったと思うけれど、キャラクターに思い入れを持って見ている人間には、それぞれの舞台裏が垣間見えて面白かったような。このドラマ、私は同人誌「レベル」とは思わないけれど同人誌「チ…

第10回つけたし

登場するなり堂々たる風格を見せつけた芹沢鴨(佐藤浩市)の、その風格と、引き連れている子分の小物っぷりの落差が気になる。いや間違ってると言いたいのではなくてむしろ逆。あれだけの押し出しを持ちながら、真の頭領たるには惜しくも何かが欠けているん…

第10回 いよいよ浪士組

いま労使組って変換されましたが…あながち違ってもいないような。 そうか。2月に集まって、早ければ5月には帰ってくる気でいたんだね。そこに今回気づいて、周斎先生ほかが参加を許した理由も腑に落ちた。まあ中小企業の二代目がずーっと家業のために働い…

第9回つけたし

そういえば歳三と二人きりのときに、初めて勇が言葉にした思いがもう一つ。講武所勤めに張り切っていたのは名誉のためもあるけれど、自分なりに激動の時代に参加できると思ってのことだった。前回山南の誘いを断ったのは、単に日常が忙しいからという理由で…