渾身猫パンチ

書きたいときだけ息を吹き返す間欠泉

第14回つけたし

  • 解決されない部分の落とし前が気がかりで、先日の感想はずいぶん短くなってしまった。でも、あの、嬉しいですよ。一話見て「Aという人物はaな性格なんだなー」と思っていたら、次の話では「お、bの一面もあるぞ? というよりcな思惑から全部来てることか?」なんて気を揉むことができるってのは。そうやって深読みしてもある程度裏切られない見込みがあるし。えーと、『北条時宗』では頼綱が時宗に忠誠を誓う場面があんまりにも唐突なうえ、だからといって時宗に理屈を超えたカリスマ性も感じられなかったので、年末までわたしゃ「実は土壇場で裏切るんじゃないか頼綱?」と期待していたっけなあ…(遠い目)
  • 次週までの引きはおいといて、今週だけで語れる話をしよう。「穢れてねえもんを見るととことん汚したくなるんだ」と不敵に笑った芹沢ですが、それを受けた沖田のニヤリ笑いも相当なもんだと思ったのは私だけでしょうか。まあ、簡単に言えばいまだに子供時代の扱いを改めてくれない身内の元を離れ、初めて自分を一人前に扱ってくれる大人に出会ってワクワクしてるって顔なんだろうが。それ自体子供の心理だって感じですが。しかし子供のまま社会を渡っていけるのが天才の特権だって気もするからな。芹沢の思惑通りに、あの沖田を汚すことなんてできるんだろうか? って、芹沢の思惑もまあはっきりとはわからんわけだが。
  • 芹沢と新見の真意がどこにあるか、まだまだ読めない理由がちょっとわかった。記憶違いではないと思うんだが、今までにこの二人、直接会話している場面がないのである。一個も。差し向かいで酒まで飲んでいるにもかかわらず。うおおう、ぞくぞくするねえ。
  • その一方で、その他の安い子分一同。鴨なりにこいつらのこと、可愛く思ってるんだろうな、という気はしてきた。頭脳とか出自とか、いろいろ恵まれてないもんだから汚れちゃって、いびつになっちゃって、でも馬鹿なぶん一途に親分大好きで。獄ですさんだ心にとって、アニマルヒーリングみたいな効果はあるのかもな。
  • 今日は鴨特集か。やっぱり引きがある問題は気になるからしょうがない。そういえば12話の感想で冗談で言ったんだが、ほんとに2年の間に(ムショで)性格曲がったんですかね、鴨さんは。
  • 当初、芹沢は近藤たちの目から見た「超えるべき存在」としてだけ描かれるのかと思っていたが、なんかけっこう彼自身の物語も掘り下げていかれる予感がある。近藤には適当に言ってた殺人の動機も、お梅さんには告白したりするのかな。期待期待。
  • あと話題にするタイミングを逸してしまったのだが、12話と13話のオープニング。出演者のトップが香取慎吾で、トリが佐藤浩市だったことにちょっと興奮した。新しい世代になったんだなあ…と。残念ながら、今週からまた普通の構成になってしまったが(いや伊東四朗は大好きだからいいのだが)。
  • しかし今週は名前の出る出演者多かったな。テロップの速度が6話の3倍くらいあったぞ。