渾身猫パンチ

書きたいときだけ息を吹き返す間欠泉

第14回 京へ到着

  • というわけで、浪士組分裂に向けて地鳴りを響かせて(主役を置いて)動き出した今回。前回要人たちに三連発で名前を覚えてもらった近藤先生だが、えーと、全体的にはまだ、鴨の飼育係という認識しかされていないようだ。そういう目立たない奴が、来週の大舞台でいきなり名乗りを上げる、という少年漫画的展開を見せる…のかな? なんにしろ今週は、次週と併せて前後編と捉えたほうが良さそうな気がする。
  • いやちょっと、新見錦が思った以上に底知れない役回りっぽいせいもあるのである。今週だけで語るのを控えたいのは。しかしいまだかつて、相島一之がこれほど大きな話の鍵を握っていたことがあるだろうか。小林隆がピンでオープニングテロップを飾ったことに続く感慨を覚える。
  • 天子様があなたの名前を見る、と言われて「異議なし!」と返す芹沢。その彼が、攘夷の志士(を一応は標榜しているであろう輩)をばっさり斬り捨てる。真意はどこら辺にあるのか。新見はどこら辺まで芹沢の意を汲んでいるのか。常に大風呂敷を畳むことに全精力を傾ける三谷幸喜(どっちかといえば、畳むことに留意しすぎて広げきれてない場合もある)が、このあたりを思いつきで描いているわけがない。…たぶん。来週の畳み方、楽しみに待ちたいと思う。
  • とりあえず、八木家のすったもんだはいつもの三谷節で楽しく見られた。オープニング、「デンセンマンですか?」と思ってしまったことは内緒。ひで次郎さん、野生動物みたいに怯えすぎでかわいい。為三郎少年、生意気にも声が低くていい味出している。
  • 酒席で芹沢を持ち上げる八木家使用人。声にちっとも真実味がないなーと思っていたら案の定、鴨に「消えろ」って言われてるし。そんで言われても全っ然こたえてないし。怖え。