渾身猫パンチ

書きたいときだけ息を吹き返す間欠泉

2004-01-01から1年間の記事一覧

第14回 京へ到着

どうした『新選組!』! 大河ドラマみたいだぞ!(主役が出てないところだけ) というわけで、浪士組分裂に向けて地鳴りを響かせて(主役を置いて)動き出した今回。前回要人たちに三連発で名前を覚えてもらった近藤先生だが、えーと、全体的にはまだ、鴨の…

第13回つけたし

昨日書いた「かっこ悪いのに「格」では負けていない」。ちゃんとかっこ悪かったことも重要なのである。負けないことに力点置きすぎてかっこ悪くなれない二枚目俳優では困るのだ、ここでは。 川から汲んできた水だと言う土方に「よくわかったな」と返す新見。…

第13回 芹沢鴨、爆発

粕谷さん、ありがとう。私のかぼそい推測の糸を野太い説明台詞で包んでくれて。というわけで「芹沢、実は策士」説にも望みが出てまいりました。おめでとう(何が) あー、すっごく面白かったんですけど、いまだかつてここまで総務・庶務の仕事にスポットを当…

固有名詞への苦情は受け付けません

友人Aと会話した。 私「三谷はすごく香取を買ってるし、とりあえず香取にはがんばってほしいわー」 A「岡ひろみみたいにね」 私「毛深くて童顔の宗方コーチか…」 A「いや、やっぱり『エースをねらえ!』より『アラベスク』だな。香取の個性はノンナのほうが…

自分が発見したと思うことはたいてい先人が発見している

上記「言葉」で引用させてもらったid:ankoroさんの日記を辿っていたら、池内紀の著作でなんとその名も『ちょん髷とネクタイ』というエッセイがあるそうな。とんだ偶然だ。おらあなんにも知らなかったんだ。いや怯えなくていいから自分。 それにしても最近と…

なぞらえてみる

歴史風俗に全然詳しくない私は、江戸時代の武士は月代を絶対剃ってなくちゃいけないのかと思っていた。あの、町人は絹の着物を着ちゃいけないとか(←これもあやふやな記憶で言ってるが)、いろいろ細かい取り決めがあるじゃないですか。それと同じで、なんか…

常々思っていることですが、悪口を言うのに必要なのは批判精神でも知性でもなく、愛嬌です。

机の上に爪先立ちしてオベーションしてもまだ足りないくらいの卓見だと思いました。そうだ、愛嬌だ、それが必要なんだ(自分に言い聞かせる) これ以上何を付け加えても蛇足だけれど、分析もどきで遊んでみる。愛嬌とは、「私を笑い者にしてもいいですよ」と…

第12回つけたし

一日経った今になっても、今回は芹沢より土方のほうがよっぽど悪人だった気がしてしょうがない。一番の違いは、「人を裏切る」という要素の有無かとも思う。捨助の(迷惑だが一途っちゃ一途な)気持ちを利用して踏みにじった土方と、基本的に気に喰わないこ…

第12回 西へ!

お見事! 珍しくもストレートな賛辞で始めてみた。別にびっくりマーク3点セットでまとめたわけではなく。 近藤をワンノブ浪士としか思わず役も与えない清河、それでは近藤の体面が立たないと一計を案じて金を渡す土方、その金が入ったおかげで佐々木只三郎…

第11回 母上行ってきます

ふむ。今日は「つなぎ」の回だったなー。物語自体にはあまり動きがなかったと思うけれど、キャラクターに思い入れを持って見ている人間には、それぞれの舞台裏が垣間見えて面白かったような。このドラマ、私は同人誌「レベル」とは思わないけれど同人誌「チ…

"THEATRE BROOK" THEATRE BROOK

臨時収入があったので(にへら)CDをやや大人買いしてみた。で、去年の6月出たらしいこのアルバムを今頃入手。アンドヘビーーーーーローテーション。 熱帯の花に囲まれたヴォーカリストの微笑むジャケット、と思いきや、よく見るとコンセプトが「埋葬」だ。…

第10回つけたし

登場するなり堂々たる風格を見せつけた芹沢鴨(佐藤浩市)の、その風格と、引き連れている子分の小物っぷりの落差が気になる。いや間違ってると言いたいのではなくてむしろ逆。あれだけの押し出しを持ちながら、真の頭領たるには惜しくも何かが欠けているん…

第10回 いよいよ浪士組

いま労使組って変換されましたが…あながち違ってもいないような。 そうか。2月に集まって、早ければ5月には帰ってくる気でいたんだね。そこに今回気づいて、周斎先生ほかが参加を許した理由も腑に落ちた。まあ中小企業の二代目がずーっと家業のために働い…

デジャブー2

そういえば去年の紅白では長瀬智也の立ち姿に対して思った。 「こんなにエヴァンゲリオンに似てる人類は見たことねえ」

デジャブー

『ホテルビーナス』の舞台挨拶に来た香取慎吾の映像。馬鹿な服が似合うって素敵なことだと思うかたわら、最近日増しに高まっている、この人の顔がどんどんどんどんアンディ・パートリッジに似てきているという実感にまた戦慄する。いやいいんだけど。でも「…

第9回つけたし

そういえば歳三と二人きりのときに、初めて勇が言葉にした思いがもう一つ。講武所勤めに張り切っていたのは名誉のためもあるけれど、自分なりに激動の時代に参加できると思ってのことだった。前回山南の誘いを断ったのは、単に日常が忙しいからという理由で…

第9回 すべてはこの手紙

香取慎吾の初撮影が今回の佐久間象山、勝海舟とのシーンだと聞いていたので、そこをまず覚悟しなければと思っていた。実際見てみたら、例の発声前のタコチュウみたいな溜めは目立ったものの、それほどの違和感はなくて安心。やや緊張気味だったのも、偉い人…

第4回 天地ひっくり返る

素人が脚本・演出にけちをつける、のは視聴者の摂理として当然としても、代替案を出して元の脚本・演出より優れていることはあんまりない。わかっているが、つい言いたい。今回の桜田門外の変、もっと広がりのある見せ方ができたんではなかろうか。 試衛館の…

第3回 母は家出する

近藤勇と坂本竜馬が友人なんてありえねー!とお怒りの諸氏に伺いたいのですが(いや見てないからこんなとこ)ドラマのあの二人を見ていて、果たして本当に「友人どうし」とお感じになりますか? NHKとしてはなるほど「友人」が公式見解のようだが、それはあ…

第2回 多摩の誇りとは

この回でこの一年この大河につきあうことを決めた。 実戦向きの剣法を教えていながら、人を斬ることは遠い世界のしわざでしかない24歳の近藤勇さん。「盗賊を懲らしめる」なんて民話みたいなボキャブラリーで生きている貧乏道場の若先生。その人の存在が、こ…

第1回 黒船が来た

第6回あたりまで見たときだったか、これを見返したんですよ。いーやー、びっくりした。前半あまりに殺伐としていたので。 って、初見のときだってこの回の中で前半と後半の雰囲気は激変していたんだが、当時はまず「ああ新選組ね、御用改めだね、香取くん思…