第31回 江戸へ帰る
- 近藤と永倉じゃあねえ。お世話になった皆さんに京みやげなんて、気の利いたことも思いつかないだろうなあ。って大目に見てやってたら、ちゃっかり奥さんにだけ買ってきやがってたか。でも夫婦の抱擁が心温まったので許す。ていうか本当にくそかわいいなこの夫婦は。人はあまりにかわいいものを見るとなぜか罵倒したくなる。（人はって一般化するな）
- と和むラストシーンがあってきっとみんな助かったことであろう今回。相変わらず土方はモーレツ副長だったが、でも「こいつを殺したのは、俺とあんただ」には、不思議に安心した。土方と山南、衝突してはいるが、衝突というコミュニケーションが一応成立してはいるんだな、と。このぶんだと次回の脱走も、あまり悲惨な形にはならずに済みそうな。
- どっちみち巻き込まれた武八郎はいい迷惑だが。組のために（正確に言えばかっちゃんのために）命を懸けてる土方にとって、「山南を呼べー」と見苦しく騒いだ武八郎が軽蔑すべき対象に見えたのはわかる。わかるが、私がどっちに感情移入するかといったら間違いなく武八郎だな。日々安易に生きてるもんでな。
- しかし山南さんの台詞「時代が動いているのに我らは内輪で揉めてばかりいる」は、前年に近藤さんが言っていたことじゃんね……。揉める対象も組の規模も変わったとはいえ、ねえ。
- 鈴木砂羽は好きだし、お堅い青年武士（よかったな難しい話聞いてもらえて！）と頭のゆるいお姉ちゃんという組み合わせも大変ほほえましかったが、あえてけちをつけるなら鈴木砂羽があんまり頭悪そうに見えないという問題はある。
- 近藤先生にとって総司が「誰よりも」大切だったとは初耳だが、自分の剣の跡継ぎだからという意味合いもあってのことなんだろうな。土方とは別経路で気にしてたのもわかって、よかった。
- そういえば昨日再放送を見て、やっぱり土方は（無自覚に）傷ついてるよと認識を新たにしたんだが、あんまりそういう感想はよそでは見なかったな。そんな中で水川青話さんとまたもシンクロを果たしていたのは誇らしい限りだ。笑。
